
「猫背と言われた」「巻き肩と言われた」「ストレートネックと言われた」。3つとも同じような話に聞こえますが、崩れている場所は違います。
そして場所が違うということは、やるべきことも違うということです。ここでは、自分がどれに当てはまるのかを確かめる方法からお話しします。

壁に背中をつけて判定する
かかと、お尻、背中を壁につけて立ってください。足はそろえます。この状態で3か所を確認します。
後頭部が壁につくか
自然に立って後頭部が壁につかない、あるいは無理につけると顎が上がってしまう。これはストレートネック、あるいは頭が前に出ている状態です。
肩の後ろが壁につくか
肩の後ろ側が壁から浮いている、手の甲が前を向いている。これは巻き肩です。立ったとき、自分の手の甲が正面から見えるなら、肩が内側に回っています。
腰と壁のすき間
手のひらがすっと入るくらいが目安です。手のひらが余裕で入って、こぶしまで入りそうなら反り腰。逆にまったく入らないなら、背中全体が丸まっている猫背の傾向です。
3つはそれぞれ別の場所の問題です
猫背は、背中(胸椎)が丸まった状態です。土台の問題なので、この上に乗っている首と肩が影響を受けます。
巻き肩は、肩甲骨が外に開き、上腕が内側に回った状態です。胸の前側(小胸筋・大胸筋)が縮み、肩甲骨の間が伸ばされています。猫背がなくても巻き肩だけが出ることはあります。
ストレートネックは、本来ゆるくカーブしている首の骨がまっすぐに近づいた状態です。頭が前に出る姿勢が続くことで起こります。
つまり、猫背は背中、巻き肩は肩甲骨、ストレートネックは首。3か所です。もちろん、この3つが同時に起きている方も珍しくありません。というより、当院にお越しになる方では重なっていることのほうが多いです。
なぜストレッチだけでは戻らないのか
「ストレートネックだから首のストレッチをしています」という方がいらっしゃいます。でも、首だけを伸ばしても戻らないことがほとんどです。
理由は、首が前に出ている本当の原因が、たいてい背中にあるからです。背中が丸まると、そのままでは前が見えません。目線を水平に保つために、首の付け根で頭を持ち上げて調整することになります。つまり、頭が前に出ているのは背中の丸まりに対する帳尻合わせです。
土台が丸まったまま首だけをまっすぐにしようとしても、前が見えなくなるだけなので、体は元に戻します。順番としては、背中の丸まりと、肩の巻き込みを先に扱うことになります。
「どのくらいで治りますか」というご質問について
これは正直にお答えするしかないのですが、その姿勢で過ごしてきた年数と、一日にどれだけ同じ姿勢でいるかによって大きく変わります。
姿勢は、筋肉の硬さだけで決まっているわけではありません。長い時間かけて、その形が体にとっての「ふつう」になっています。ですから、施術で動くようにしても、日中の8時間を同じ姿勢で過ごせば戻ります。
当院では、施術と並行して、デスクの高さやモニターの位置、スマートフォンを見るときの持ち方といった、日中の条件を一緒に見直すようにしています。ここを変えないと積み上がりません。通院の目安は通院のペースをご覧ください。
姿勢のせいではないこともあります
なお、手にしびれがある、腕に力が入らない、足がもつれるといった症状を伴う場合は、姿勢の問題として扱わず整形外科を受診してください。
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荻窪あんさんぶる治療院より
自分がどれなのか分からないままケアを始めても、遠回りになります。まず現状を見せていただければ、どこから手をつけるべきかをお伝えできます。
肩・首・背中でお困りの方の経過はこちらのページにまとめています。荻窪駅から徒歩4分、土日祝日も診療。ご予約・ご相談はこちらから、お電話は 050-5577-0244 へどうぞ。
この記事を書いた人
古田諭志(荻窪あんさんぶる治療院 院長/鍼灸師)
東洋鍼灸専門学校を卒業後、ネパールでの鍼灸ボランティアを経て、2011年1月に杉並区南荻窪で開業。これまでの施術数はのべ約30,000名(2019年12月時点)。中医学の専門誌『中医臨床』に症例検討を複数回寄稿しています。院長紹介はこちら





