過敏性腸症候群は何科?消化器内科で治らなかった場合

電車に乗るとお腹が痛くなる。会議が始まる前にトイレに行きたくなる。大事な予定の前ほどひどくなる。

検査では異常なし。それでも症状は毎日ある。過敏性腸症候群(IBS)でお困りの方は、この状態を長く続けていることが多いです。

過敏性腸症候群の受診先の図。血便や体重減少や発熱や夜間の症状があれば必ず消化器内科、通常の入口も消化器内科、ストレスとの関係が強い場合は心療内科。
血便・体重減少・夜間の症状があれば必ず受診してください

受診先

消化器内科が基本の入口です。まず、ほかの病気ではないことを確かめる必要があります。

心療内科も選択肢になります。ストレスとの関係が強いタイプでは、こちらのほうが合うことがあります。消化器内科で改善しなかった場合の次の一手として考えてください。

かかりつけの内科でも初期の対応は可能です。

その前に、この症状があれば必ず受診を

過敏性腸症候群は「ほかの病気ではないこと」を確かめたうえでつけられる見方です。次の症状があるときは、自己判断せず必ず消化器内科を受診してください。

  • 血便、黒いタール状の便
  • 体重が意図せず減っている
  • 発熱が続いている
  • 夜間に症状で目が覚める
  • 50歳以降で初めて出た症状
  • 家族に大腸がんや炎症性腸疾患の方がいる
  • 貧血を指摘されている

とくに血便と体重減少は重要です。

タイプによって対処が変わります

  • 下痢型 — 突然の便意、水様便。男性に多い傾向
  • 便秘型 — コロコロした便、残便感。女性に多い傾向
  • 混合型 — 下痢と便秘を繰り返す

同じ病名でも、薬も食事の工夫も変わります。ご自身がどれなのかを医師に正確に伝えてください。

薬で変わらなかったときに考えること

処方された薬で改善する方もいれば、あまり変わらない方もいます。変わらなかった場合、次のような視点があります。

食事の内容 — 一部の糖質(発酵しやすい糖質)が症状を強めることが知られています。合わないものを見つけるには、食べたものと症状を記録するのが確実です。乳製品、小麦、玉ねぎ、豆類などが候補になります。カフェインとアルコールも影響します。

症状のパターン — いつ出るかを記録してください。特定の場面(通勤、会議、試験)に集中しているなら、腸そのものより、その場面に対する体の反応が中心にあります。

「また出るかもしれない」という予期 — お腹を壊すことを心配するほど、実際に症状が出やすくなります。この悪循環に入っている方は多く、ここは心療内科や認知行動療法の対象になります。

当院での考え方

腸の動きは、自律神経によって調整されています。緊張している場面で症状が出るのは、自律神経の切り替えが関係しているからです。

当院にお越しになる方を診ていると、みぞおちの奥と、背中の中央あたり(胸椎の中位)に強い緊張を抱えている方が多くいらっしゃいます。ここは、腸につながる自律神経が背骨から出ていく高さにあたります。

また、呼吸が浅い方も多いです。横隔膜は腸の真上にあり、深い呼吸のたびに内臓を動かしています。呼吸が浅いと、この動きが失われます。

当院では、お腹を直接触る施術と、背中側から自律神経の条件を整える施術を組み合わせます。鍼灸は、こうした自律神経が関わる症状に対して古くから用いられてきました。

もちろん、これで完全に解決するとは申し上げません。医療機関での検査と治療を受けたうえで、体の側から条件を整えるという位置づけです。

実際に来院された方の感想は過敏性腸症候群で鍼灸治療を受けにきた方の感想、鍼灸治療そのものについてはこちらのページをご覧ください。

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荻窪あんさんぶる治療院より

「検査で異常なし」で行き止まりになってしまった方こそ、ご相談いただければと思います。

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この記事を書いた人

古田諭志(荻窪あんさんぶる治療院 院長/鍼灸師)

東洋鍼灸専門学校を卒業後、ネパールでの鍼灸ボランティアを経て、2011年1月に杉並区南荻窪で開業。これまでの施術数はのべ約30,000名(2019年12月時点)。中医学の専門誌『中医臨床』に症例検討を複数回寄稿しています。院長紹介はこちら

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