起立性調節障害は何科?朝起きられない中高生の受診先

朝どうしても起きられない。起こしても体が動かない。ところが午後になると元気になって、夜は眠れない。

この状態が続くと、周囲からは「怠けている」「夜更かししているせいだ」と見られがちです。ご本人がいちばんつらい思いをします。

しかし、起立性調節障害という体の問題である可能性があります。まず、どこに相談すればいいのかをお伝えします。

起立性調節障害の相談先の図。小学校高学年から高校生は小児科、大人は循環器内科や脳神経内科や心療内科、体重減少や発熱や失神を繰り返す場合は起立性調節障害として様子を見ずに受診する。
まず小児科へ。そのうえで体の側からできることがあります

受診先

小児科が基本の入口です。小学校高学年から高校生に多く、小児科で診断・治療が行われます。かかりつけの小児科でまず相談してください。

思春期外来・心療内科(小児) を掲げている医療機関があれば、そちらでも構いません。

大人の場合は、小児科では対応が難しいことがあります。循環器内科または脳神経内科、あるいは心療内科が入口になります。成人では体位性頻脈症候群など、別の名前で扱われることもあります。

起立性調節障害でよくある症状

  • 朝起きられない。起こしても意識がはっきりしない
  • 立ち上がったときに立ちくらみ、目の前が暗くなる
  • 立っていると気分が悪くなる、倒れそうになる
  • 午前中は調子が悪く、午後から夕方に回復する
  • 頭痛、腹痛、倦怠感
  • 動悸、乗り物酔いしやすい
  • 夜になると目がさえて眠れない

この「午後から回復する」というパターンが特徴的です。怠けであれば一日中同じはずですが、そうではありません。

受診前に確認しておくと役に立つこと

診察のとき、次を伝えられると話が早く進みます。

  • 起きられない状態がいつから続いているか
  • 朝と午後で、どのくらい調子が違うか
  • 立ち上がったときに具体的に何が起こるか
  • 一日の睡眠時間と、実際に眠った時刻・起きた時刻
  • 食事の量と回数、水分と塩分の摂取量
  • 学校や家庭で変化があったか

なお、次の場合は起立性調節障害として様子を見ず、早めに受診してください。

  • 体重が短期間で大きく減っている
  • 発熱が続いている
  • 失神を繰り返す、胸の痛みや強い動悸を伴う
  • 気分の落ち込みが強く、意欲が完全に失われている

生活の中で試せること

医療機関でも指導される内容ですが、家庭でできることがあります。

水分と塩分 — 血液の量が足りないと立ち上がったときに血圧が保てません。水分を意識して増やす、塩分を極端に控えないことが勧められます。ただし持病がある場合は主治医の指示に従ってください。

立ち上がり方 — 急に立たない。頭を下げたままゆっくり立ち上がり、最後に頭を上げる。これだけで立ちくらみが軽くなることがあります。

日中に横にならない — 横になる時間が長いほど、立ったときに血圧を保つ働きが鈍ります。つらくても、日中は座って過ごすほうがよいとされています。

朝の光 — カーテンを開けて光を入れる。体内時計を整える意味があります。

当院での考え方

起立性調節障害は、自律神経による血圧の調整がうまくいかない状態です。当院では、この調整に関わる条件を体の側から整えることを目的にしています。

とくに首の付け根から背中にかけての緊張が強い方が多く見られます。自律神経は背骨に沿って走っているため、ここの状態が調整のしやすさに影響していると当院では考えています。また、呼吸が浅く胸郭が動いていない方も多いです。

鍼灸は刺激量の調整ができるため、体力が落ちている状態でも受けていただけます。お子さんの場合は、刺さない鍼(てい鍼)やお灸で対応することもあります。

ただし、これは医療機関での診断・治療に代わるものではありません。まず小児科で診てもらったうえで、並行してできることという位置づけです。自律神経失調症と鍼灸治療についてもご覧ください。

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荻窪あんさんぶる治療院より

「怠けているわけではない」ということが分かるだけでも、ご本人もご家族も少し楽になります。まず受診を、そのうえでご相談ください。

荻窪駅から徒歩4分、土日祝日も診療しています。ご予約・ご相談はこちらから、お電話は 050-5577-0244 へどうぞ。

この記事を書いた人

古田諭志(荻窪あんさんぶる治療院 院長/鍼灸師)

東洋鍼灸専門学校を卒業後、ネパールでの鍼灸ボランティアを経て、2011年1月に杉並区南荻窪で開業。これまでの施術数はのべ約30,000名(2019年12月時点)。中医学の専門誌『中医臨床』に症例検討を複数回寄稿しています。院長紹介はこちら

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