自律神経失調症は鍼灸でどのくらいかかる?回数と期間の考え方

「どのくらい通えばいいですか」。自律神経の不調でご相談に来られた方から、必ず聞かれる質問です。

これは当然のご質問だと思います。時間もお金もかかることですから、見通しがないまま始めるのは不安です。ここでは、当院の考え方を正直にお伝えします。

自律神経失調症の鍼灸における通院間隔の目安。はじめは週1回、5〜6回で変化の有無を判断、状態が安定したら2週に1回、さらに月1回へ間隔を空けていく。
ずっと同じペースで通い続けていただく必要はありません

「何回で治ります」とは言えません

最初にお断りしておきます。当院では「何回で治ります」とお約束することはしていません。

自律神経の不調は、症状の出方も背景も人によって大きく違います。同じ「だるさと不眠」でも、3か月続いている方と5年続いている方では、経過が違って当然です。

数字を言い切ったほうが安心していただけるのは分かっています。ただ、根拠のない数字を言うことはできません。

目安になる考え方

そのうえで、判断の材料になる考え方があります。

症状が続いた期間が長いほど、時間がかかる傾向があります。

数か月の方と、10年の方では、体がその状態に慣れている度合いが違います。長く続いた状態は、体にとっての「ふつう」になっています。そこから戻すには、それなりの時間が要ります。

変化を感じ始める時期の目安

当院で経過を見ていると、多くの方が数回のうちに何らかの変化を感じられます。ただし、その変化は主訴そのものではないことがよくあります。

たとえば、めまいで来られた方が「そういえば、よく眠れるようになった」とおっしゃる。だるさで来られた方が「便通が変わった」とおっしゃる。こうした、本人が期待していなかった場所からの変化です。

これは悪いことではありません。自律神経の働きが変わるとき、複数の場所に同時に影響が出るからです。むしろ良い兆候だと当院では見ています。

判断のタイミング

5〜6回受けた段階で、何らかの変化がまったくないなら、当院のやり方が合っていない可能性があります。

その場合は正直にお伝えして、別の方法や、医療機関での再検査をおすすめします。だらだらと通っていただくことは、当院の目的ではありません。

逆に、何らかの変化が出ているなら、そこからは積み上げの段階です。

通う間隔の考え方

はじめは週1回程度からお願いすることが多いです。

理由は、施術で変化した状態が保たれる期間が、最初のうちは短いからです。戻り切る前に次の施術を重ねることで、少しずつ変化が定着していきます。

状態が安定してきたら、2週に1回、月に1回と間隔を空けていきます。ずっと同じペースで通い続けていただく必要はありません。

詳しくは通院のペースのページにまとめています。

施術以外で経過を左右するもの

正直に申し上げると、施術だけで完結する方は多くありません。日常の条件が経過を大きく左右します。

睡眠時刻の一定さ — 寝る時刻より、起きる時刻をそろえるほうが体内時計は整います。

食事の量と回数 — 食事量が少ない方は、体を回すエネルギーそのものが足りていません。

日中に体を動かすこと — 一日ほとんど動かない生活では、夜に眠くなりません。

症状を心配し続ける時間 — 症状に注意を向け続けると、自律神経はその状態を保とうとします。難しいことですが、ここも経過に影響します。

当院では、施術と並行してこうした点を一緒に確認します。ここが変わらないと、施術のたびに元に戻るところから再開することになり、積み上がりません。

医療機関との関係

自律神経の不調では、まず医療機関で他の病気ではないことを確認していただくことが前提です。甲状腺、貧血、不整脈、更年期のホルモン変化など、検査で分かる原因が隠れていることがあります。

服薬中の方に、薬をやめるようお伝えすることはありません。主治医の指示が優先です。当院は、医療機関での治療と並行して、体の側から条件を整える役割だと考えています。

自律神経失調症の鍼灸治療についてはこちらのページ、受診先については自律神経失調症は何科に行けばいい?もご覧ください。

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荻窪あんさんぶる治療院より

見通しが立たないまま不調が続くのは、それ自体が負担になります。まずは現状を見せていただければ、どのくらいの見通しになりそうかをお話しできます。

荻窪駅から徒歩4分、土日祝日も診療しています。ご予約・ご相談はこちらから、お電話は 050-5577-0244 へどうぞ。

この記事を書いた人

古田諭志(荻窪あんさんぶる治療院 院長/鍼灸師)

東洋鍼灸専門学校を卒業後、ネパールでの鍼灸ボランティアを経て、2011年1月に杉並区南荻窪で開業。これまでの施術数はのべ約30,000名(2019年12月時点)。中医学の専門誌『中医臨床』に症例検討を複数回寄稿しています。院長紹介はこちら

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