
頭痛と一口に言っても、中身はまったく違います。そして対処が正反対になることがあります。
温めると楽になる頭痛と、温めると悪化する頭痛。動くと楽になる頭痛と、動くと悪化する頭痛。自分がどちらなのかを知らないまま対処すると、良かれと思ったことで悪化させてしまいます。

まず、これは救急です
次のような頭痛は、緊張型頭痛でも片頭痛でもありません。すぐに救急要請、または受診してください。
- 突然、バットで殴られたような激しい頭痛が起きた(くも膜下出血が疑われます)
- これまで経験したことがない強さの頭痛
- 手足の麻痺、ろれつが回らない、意識がもうろうとする
- 発熱と、首を前に曲げられないほどの硬さを伴う
- 頭を打った後に出てきた頭痛(数週間後に出ることもあります)
- 日ごとに強くなっていく、朝方に強く吐き気を伴う
- 50歳を過ぎてから初めて出た頭痛
これらに当てはまらない場合に、以下の見分けに進んでください。
緊張型頭痛の特徴
- 後頭部から首、こめかみにかけて、締めつけられる・押さえつけられるような痛み
- 両側に出ることが多い
- じわじわ続く。数時間から数日
- 体を動かしたり、お風呂に入ったりすると楽になる
- 吐き気はあまりない
- 肩や首のこりを伴っていることが多い
- 夕方に向かって強くなる傾向
首や肩の筋の持続的な緊張が背景にあると考えられています。デスクワーク、ストレス、噛みしめる癖などが関係します。
片頭痛の特徴
- ズキンズキンと脈打つ痛み
- 片側に出ることが多い(両側のこともあります)
- 数時間から3日程度続く
- 体を動かすと悪化する。お風呂で悪化する
- 吐き気・嘔吐を伴う
- 光や音、においがつらくなり、暗く静かな場所で休みたくなる
- 前ぶれとしてギザギザした光が見えることがある
血管や三叉神経の関与が考えられていますが、まだ完全には分かっていません。
対処が正反対になる理由
ここが実用上いちばん大事な点です。
緊張型頭痛は、温めて血流を増やす方向が合います。お風呂、蒸しタオル、軽い体操。筋の緊張を落とすことが目的です。
片頭痛は、冷やして安静です。温めると血管が広がって悪化します。暗く静かな場所で横になる。こめかみを冷やす。
つまり、緊張型頭痛に良いことは片頭痛には悪く、その逆も同じです。「頭痛だからお風呂でゆっくり」と決めていると、片頭痛の日は地獄を見ることになります。
なお、両方を持っている方もいます。その日の頭痛がどちらなのかを、痛み方(締めつけか、脈打つか)と、動いて楽になるかどうかで判断してください。
薬を飲む回数が増えているなら受診を
市販の鎮痛薬を月に10日以上使う状態が続くと、薬の使いすぎによる頭痛が起きることが知られています。飲む回数が増えている自覚があるなら、脳神経内科または頭痛外来へご相談ください。
当院での考え方
当院で扱えるのは、主に緊張型頭痛の背景にある筋や関節の条件です。
後頭部と首の付け根、肩甲骨の間、そして顎まわり。この3か所に強い緊張を抱えている方が多くいらっしゃいます。とくに顎は見落とされがちで、噛みしめる癖がある方は側頭部の筋も張っています。頭を締めつけているのは、頭ではなく顎だったということがあります。
片頭痛については、発作そのものを止めることはできません。ただ、首肩の緊張が誘因のひとつになっている方では、そこを減らすことに意味があると考えています。医療機関での治療と並行して、という位置づけです。
頭痛で来院された方の経過は頭痛治療の評判と口コミにまとめています。
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荻窪あんさんぶる治療院より
自分の頭痛がどちらなのかが分かるだけでも、日々の対処はずいぶん変わります。
荻窪駅から徒歩4分、土日祝日も診療しています。ご予約・ご相談はこちらから、お電話は 050-5577-0244 へどうぞ。
この記事を書いた人
古田諭志(荻窪あんさんぶる治療院 院長/鍼灸師)
東洋鍼灸専門学校を卒業後、ネパールでの鍼灸ボランティアを経て、2011年1月に杉並区南荻窪で開業。これまでの施術数はのべ約30,000名(2019年12月時点)。中医学の専門誌『中医臨床』に症例検討を複数回寄稿しています。院長紹介はこちら





