
健診で「逆子ですね」と言われると、その日から急に不安になるものです。ネットで調べて、その日のうちに逆子体操を始める方が多いと思います。
ただ、逆子体操は誰でもいつでもやっていいものではありません。まず確認していただきたいことがあります。

大前提:必ず主治医・助産師に確認してください
これがいちばん大事です。
次のような場合、逆子体操は行わないよう指導されることがあります。
- 前置胎盤・低置胎盤と言われている
- お腹の張りが強い、切迫早産と言われている
- 出血がある
- 羊水の量に指摘がある
- 双子など多胎妊娠
- 過去に帝王切開や子宮の手術を受けている
- 血圧が高い
自己判断で始めないでください。「逆子体操をしてもいいですか」と一言確認するだけです。当院でも、施術の前に必ず妊娠経過をうかがい、主治医の指示を優先します。
やってはいけないこと
1. 長時間続ける・回数を増やす
不安が強いほど「たくさんやれば早く戻る」と考えてしまいます。しかし、逆子体操は同じ姿勢を長く保つものです。お腹の張りが出やすくなります。
指導された時間を超えないでください。やっている最中にお腹が張ったら、そこで中止です。これは絶対に守ってください。
2. お腹が張っているのに続ける
張りは、体からの中止のサインです。「あと少しだから」と続けないでください。
3. 就寝直前以外に行う(指示がある場合)
医療機関によっては、体操のあとにそのまま横向きで寝る流れを指導することがあります。指示された手順があるなら、そちらに従ってください。
4. 自己流で逆子を「回そうとする」
お腹の上から手で押して回そうとする方がいらっしゃいますが、これは絶対にやめてください。胎盤の早期剥離など、重大な事態につながる可能性があります。
医療機関で行われる外回転術は、超音波で確認しながら、緊急対応ができる体制のもとで行われる医療行為です。家庭でできることではありません。
5. 冷やす
逆子と冷えの関係については、東洋医学では古くから言われてきました。お腹や足元を冷やさないようにしてください。薄着、素足、冷たい飲み物の摂りすぎは避けたいところです。
逆子のお灸はいつから
一般に、妊娠28週から32週ごろが目安とされています。
早すぎる時期は、赤ちゃんがまだ自由に動き回れるため、逆子と言われても自然に戻ることがよくあります。逆に36週を過ぎると赤ちゃんが大きくなり、動ける余地が減っていきます。
ですから、逆子と言われたら早めに相談していただくほうが、選択肢が多く残ります。「もう少し様子を見てから」と思っているうちに週数が進んでしまうのが、いちばんもったいないパターンです。
使うツボについて
逆子のお灸では、足の小指の外側にある至陰(しいん)と、内くるぶしの上にある三陰交(さんいんこう)が古くから用いられてきました。
自宅で続けていただくために、当院ではお灸の据え方をお伝えしています。ただし、三陰交は妊娠中の扱いに注意が必要とされるツボでもあります。自己流で始める前に、一度説明を受けていただくほうが安心です。
戻らなかった場合について
正直にお伝えしますが、お灸をすれば必ず戻るとは申し上げられません。戻らない方もいらっしゃいます。
そして、逆子のまま帝王切開になったとしても、それは失敗ではありません。母子の安全を優先した判断です。当院では、できることをやったうえで、結果は主治医の判断に委ねるという姿勢でお受けしています。
逆子についてはこちらのページ、妊娠を望まれている方へは赤ちゃんがほしいのページもご覧ください。
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荻窪あんさんぶる治療院より
逆子と言われたら、週数が進む前にご相談ください。時間の余裕があるほど、できることが増えます。
荻窪駅から徒歩4分、土日祝日も診療しています。ご予約・ご相談はこちらから、お電話は 050-5577-0244 へどうぞ。
この記事を書いた人
古田諭志(荻窪あんさんぶる治療院 院長/鍼灸師)
東洋鍼灸専門学校を卒業後、ネパールでの鍼灸ボランティアを経て、2011年1月に杉並区南荻窪で開業。これまでの施術数はのべ約30,000名(2019年12月時点)。中医学の専門誌『中医臨床』に症例検討を複数回寄稿しています。院長紹介はこちら




