
体がだるい、動悸がする、めまいがする、眠れない。病院で検査を受けたのに「異常ありません」と言われて、そのまま帰されてしまった。
当院にご相談に来られる方の中で、この経験をされている方は本当に多いです。そして皆さん共通しておっしゃるのが、「じゃあ次はどこに行けばいいのか分からない」ということです。
ここでは、自律神経の不調を疑ったときにどの科を受診すればいいのかを整理したうえで、病院で異常が見つからなかった場合に何ができるのかをお話しします。

まず受診すべきなのは「症状が一番強い部位の科」
自律神経失調症という病名で最初から専門の科を探そうとすると、かえって迷ってしまいます。自律神経の不調は全身に出るため、入口は症状ごとに分かれるからです。
動悸・胸の苦しさが中心なら循環器内科。息苦しさなら呼吸器内科。胃の不快感・下痢・便秘なら消化器内科。めまいや耳鳴りなら耳鼻咽喉科。頭痛やしびれ、手足の力の入りにくさがあるなら脳神経内科です。
遠回りに思えるかもしれませんが、この順番には意味があります。自律神経失調症は「他の病気ではないことを確かめたうえで」つけられる見方だからです。甲状腺の病気、貧血、不整脈、更年期のホルモン変化など、検査ではっきり分かる原因が隠れていることは珍しくありません。ここを飛ばしてはいけません。
気分の落ち込みが強いときは心療内科・精神科へ
体の検査で異常が出ず、気分の落ち込み・不安・興味がわかない・朝起きられないといった状態が2週間以上続いているなら、心療内科または精神科が適切です。
「精神科は抵抗がある」とおっしゃる方は多いのですが、体の症状が主体で心の負担も関係していそうな場合を診るのが心療内科です。まずはそちらから相談されるとよいと思います。
なお、次のような症状があるときは自律神経の問題と考えず、早めに医療機関を受診してください。
- 急に始まった激しい頭痛、これまで経験したことのない頭痛
- ろれつが回らない、片側の手足が動かない、顔がゆがむ
- 安静にしていても続く胸の痛み、冷や汗を伴う動悸
- 体重が短期間で大きく減った、発熱が続いている
「異常なし」と言われた後にできること
検査で異常が出ないというのは、命に関わる病気が隠れていないという大切な情報です。ただ、つらさが消えるわけではありません。
自律神経は、背骨に沿って走り、首や腰の周辺から出て内臓や血管につながっています。ですから、首や背中の緊張が強い状態、呼吸が浅く胸郭が動いていない状態、骨盤周りが固まっている状態は、自律神経が働きにくい条件になりやすいと当院では考えています。
実際、当院に来られる方の多くは、後頭部から首の付け根、肩甲骨の間、みぞおちの奥といった場所に強い緊張を抱えています。鍼灸や整体でここを緩めていくと、眠りの深さや胃腸の調子から変化を感じたとおっしゃる方が少なくありません。
もちろん、施術がすべてを解決するわけではありません。当院では、医療機関での検査を受けたうえで、並行して体の側から条件を整えていくという考え方をとっています。
詳しくは自律神経失調症・うつの鍼灸治療についてのページもご覧ください。どのくらいのペースで通うことになるのかは通院のペースにまとめています。
あわせて読みたい
荻窪あんさんぶる治療院より
「異常なしと言われたけれど、つらいのは本当」という状態を、私たちは何度も見てきました。気のせいでは片づけません。
当院は荻窪駅から徒歩4分。土日祝日も診療しています。Web限定の初回割引もご用意していますので、まずはご予約・ご相談からお気軽にどうぞ。お電話は 050-5577-0244 です。
この記事を書いた人
古田諭志(荻窪あんさんぶる治療院 院長/鍼灸師)
東洋鍼灸専門学校を卒業後、ネパールでの鍼灸ボランティアを経て、2011年1月に杉並区南荻窪で開業。これまでの施術数はのべ約30,000名(2019年12月時点)。中医学の専門誌『中医臨床』に症例検討を複数回寄稿しています。院長紹介はこちら





