辛い肩こりは女性に多い印象です。荻窪で鍼灸整体院を運営しておりますが、肩こりを訴える方はやっぱり女性の方が多いです。
肩こりとは、首から肩にかけての筋肉のこわばりや筋肉疲労によって起こる不快な症状全部です。
この不快な症状は色々な原因で発生するので人それぞれ違います。
この不快感は人によって重くだるい感じであったり、こわばり感であったり、痛みであったりとさまざまで、時には頭痛やめまいを伴う事もありますよね。
肩こりの原因は?
考えられる原因その1 運動不足
最近は小学生も鍼灸や整体を希望して来院したりします。もちろん肩こりで(汗)
学生も受験勉強などでやっぱり運動不足になっている子が多いです。
大人のあなたも、朝起きて寝る前まで、毎日同じ事しかしていませんか??
そうすると、だいたい腕は肩より下のまま。
「電車でつり革をもつ」
「頭を洗う」
「お仕事の休憩中に伸びをする」
バンザイ状態は一日数分位になっていませんか?
肩の筋肉は頭の重さと腕の重さを支える為、パッツンぱっつんに引き伸ばされている状態です。厳密にいうとねじれを伴う筋肉もあります。
考えられる原因その2 同じ姿勢
運動不足とほぼ同じ考えですが、長時間の同じ姿勢は肩に限らず筋肉への負担が増えていきます。
カチカチ筋肉になってしまう原因
もともと筋肉というのは弾力性に富んだ組織なので、力を入れなければふわふわ~モチモチ感があります。
一流のアスリートの筋肉は、ほどよい弾力があります。
経験として、カチカチ筋肉の人は、昔から指圧やあん摩、マッサージを長期的に受けている人です。
ドキッとした人いませんか?残念ながら揉みほぐしで筋肉は柔らかくなりません。
一過性ですが、
指圧により局所的にストレッチになっている。
指圧する事によりそこに熱が発生するので血行が一時的によくなる。
思い返してください。
最初は軽い力であんなに気持ちが良かったのに、徐々に強い力を求めるようになっていませんか?
なんらかの原因で筋肉への血液循環が滞り、酸素の供給が十分に行われないと、筋肉内に疲労物質がたまってしまいます。
筋肉が本来持っている弾力性が損なわれてしまいます。これが筋肉のこわばりです。
しかも細い筋線維の集合体である筋肉は、その筋線維の一本がこわばってくると、他の筋線維を圧迫して血液の循環を悪くします。
その結果、一本の筋線維のこわばりが連鎖的に広がり、頑固な肩こりが発生してしまうのです。
セルフケアで肩こりから開放する。
以前書いたブログ、
ストレッチで肩こり腰痛解消はウソ!?ストレッチより阿波おどりが良いのかも
参考にしてみてください。とにかくエア水泳でも良いです。背泳ぎが気持ち良いですよ。
頑固な肩こりは◯◯が不足しているかも
女性に多い肩こり。なかなか改善しない頑固な肩こりですが筋肉への血行循環が滞る。
滞りが改善しているのに「なぜ」治らないと思っている人は、血液の質が悪いかもしれません。
あなたは貧血大丈夫ですか?
数字的に貧血とは、血液中の赤血球の中にあるヘモグロビン(血色素)が減少した状態のこと。血液検査でヘモグロビンの量が12mg/dlを下回る場合に貧血と診断されます。めまいや疲れやすいなどの症状があっても、ヘモグロビン値が正常であれば貧血ではありません。とされています。
貧血で多い鉄欠乏性貧血。鉄分の摂取不足、鉄の吸収が悪い、出血により鉄の補給量より排出量が多い、などが主な原因です。
鉄分が不足する原因
偏った食生活
生野菜や果物だけなど、特定の食べ物だけを食べるような極端なダイエットや、残業で帰りが遅く、ついついファストフードやレトルト食品ばかりの食生活を続けていると、鉄分や、鉄分の吸収を促す様々な栄養素が足りなくなってしまいます。
月経による出血
女性は月経がある分、男性よりも鉄分不足になりやすいです。とくに過多月経の女性は注意が必要です。
妊娠・出産
妊娠すると、胎児に鉄分を分け与えるので鉄分不足が起こりやすくなります。出産後も、赤ちゃんを母乳で育てる人は、母乳からも鉄分がでていくため不足がちになります。
酸素を全身に行き渡らせるためには、鉄分は欠かせないです。血液中のヘモグロビンと結合し全身に酸素を運んだり、酸素を蓄える役割を果たします。
中医学でも、気と血の間には”気為血帥(気は血の帥)”
“血為気母(血は気の母)”と呼ばれる重要な関係性があります。
鉄分不足の主な症状
参考資料美めぐり習慣
動悸、息切れ、疲労感、めまい、頭痛、顔面蒼白、むくみ、爪がもろくなるなど
鉄分足りていますか?
わたしは大丈夫です!って言い切れる人っていますか?
成人女性は1日約10.0~11.0mgの鉄分摂取が推奨されていますが、不規則な生活などで2.7mg~4.3mgも足りないようです。
参考資料美めぐり習慣
ちなみに鉄分10mgを食事で摂るには
納豆なら7パック
豚レバーなら約85g
ほうれん草(生)約550g
ひじき(乾燥)なら約20g
牛ヒレ肉なら約440g
大豆(乾燥)なら約118g
さらに鉄分だけ摂取しても吸収率は約8%と非常に効率が悪い栄養素の1つです。
効率的に吸収するためにはビタミンC、動物性たんぱく質、葉酸、ビタミンB12が必要とされています。
中医学からみる貧血
中医学では身体の構成要素を「気」「血」「津液」とされています。主に貧血は気と血が関係してきます。
とくに肝の臓の血液が不足すると
顔や爪の色が悪い。
手足がしびれる。
筋脈がひきつる。
筋肉がピクピクする。
月経過少。
閉経。
などがあり、現代医学の貧血とどこか似ていますね。
中医学の食養生で貧血を予防!そしてめざせ肩こり改善
貧血は気と血に関係してくるので、このような食材はいかがでしょうか?
滞った気血を巡らすための食材(主に気をめぐらします)
玉ねぎ、グレープフルーツ、シークワーサー、すだち、みかん、柚子など香りが強めで酸っぱそうな食材ですね。
血を補う食材
レバー、 クコの実、ブルーベリー、ぶどう、竜眼肉、なつめ、ごま、ひじきなど。
鉄分吸収するために必要な、ビタミンC、動物性たんぱく質、葉酸、ビタミンB12など、中医学ともリンクしていると思いませんか?
もっと気軽に貧血を予防するなら
理想は食事からですが、上記の食事をバランスよく召し上がれる人ってあまりいないと思います。そういう人はやっぱりサプリメントが一番良いと思います。サプリメント=西洋漢方と考えても良いと思います。
鉄分だけなら普通のサプリメントでも良いですが、吸収率が悪い鉄分なのでビタミンなども必要ですね。