背中ガチガチの原因はいろいろ。
そして、ガチガチの背中をマッサージしたり、鍼したり、肩甲骨はがしをしてもそのときだけです。
ガチガチの背中の根本的改善は、体幹や足腰の調整が必要。
今回は、自宅でも仕事中でもできるセルフケアを中心に、背中がガチガチでしんどい人に向けてお伝えします。
背中ガチガチの原因
背中ガチガチの原因は、筋肉の緊張によるものが1番多いです。そのほかだとケガや事故、病気や内臓からの痛み。
通常は、脊柱が前後や左右に動くことで体のバランスを補正。しかし、何かしらの原因で筋肉が硬くなると、脊柱は動かなくなり無理に動かすと痛みが出たり、突っ張り感が出たりします。
ではなぜ、筋肉が緊張して背中ガチガチになるのでしょうか? 原因をいくつかあげていくと、
- 体幹や足腰の筋肉が弱い、硬い
- 姿勢が悪い
- 長時間の同じ姿勢
- ストレスからくる緊張
- 運動不足
どれも単体で出ることは少なく、複合的に背中がガチガチになると思ってよいでしょう。
背中ガチガチの原因を根本から改善するセルフケア
体幹や足腰の筋肉が弱かったり、硬かったりすると体の土台自体が傾きます。
その結果、上半身(とくに背中)がガチガチになり辛い状態の原因を作るのです。
下半身のケアから上半身・首から上と、全体的にアプローチする背中ガチガチ用のセルフケアをお伝えします。
1.ガチガチ背中解消:大腰筋のセルフケア
大腰筋(だいようきん)や腸腰筋(ちょうようきん)と呼ばれるセルフケアです。
ヨガのポーズにも似たようなものがあります。(三日月のポーズ:サンスクリット語で「アンジャネーヤ・アーサナ」)
このケアをすることで前傾姿勢になってしまうメインの筋肉にアプローチ可能。
どんな症状であれ、大腰筋のコンディションが悪ければ何をしても一緒です。なにわともあれまずは、大腰筋のケアからはじめてください。
なぜ、大腰筋のケアが重要か? それは体のルールにあります。
体の構造には、いろいろルールがあります
そのひとつが曲げる側チームの筋肉(屈筋)、伸ばす側チームの筋肉(伸筋)のバランス。
体の構造上、曲げる側に有利に働くようになっています。
それを防ぐために背中の筋肉を使いすぎると、背中がガチガチになってしまいます。
2.デスクワークで背中がガチガチなら直接マッサージ
大腰筋は、座りながらなら直接マッサージしてもよいでしょう。
へそから斜め下(そけい部の上付近)に指をあてがって、そのまま前にかがみます。
指に太く硬いゴリゴリに手が当たるでしょう。
多くの場合、左右差があります。
3.ガチガチ背中で呼吸が苦しいなら肋骨の調整
ぐいぐいゴリゴリする必要はありません。ただ手が届く範囲全部を丹念にさすりましょう。
- 息を吸うときは、お腹がグングン膨らむイメージで、肋骨を引き上げながら広げる。
- 息を吐くときは、お腹がしっかり縮むイメージで、肋骨を引き下げながらおへそに向かって絞める。
肋骨は、背中と胸の前をぐるっと一周しています。(下部2本は別)肋骨の可動性が出ると、呼吸が楽になったり、ガチガチ背中がほぐれます。
肩甲骨の間がガチガチでつらい場合
柱の角でゴリゴリしたり、肩甲骨の間に指を入れる(肩甲骨はがし)をしても、ガチガチ背中の場合、そのときだけでほとんど効果はありません。
先ほどのセルフケアでも有効に働きますが、さらに効果的にするものです。
4.首の前からガチガチ背中にアプローチ
5.鎖骨からガチガチ背中にアプローチ
6.胸鎖乳突筋でガチガチ背中にアプローチ
7.首の神経からガチガチ背中にアプローチ
ガチガチ背中に有効な肋骨周りの筋肉トレーニング
次はそもそも肋骨周りの筋肉が弱く、体を支えきれない場合、セルフケアだけではそのときだけになります。肋骨周りの筋肉トレーニングになります。
- 前鋸筋:ぜんきょきん
- 外腹斜筋:がいふくしゃきん
- 内腹斜筋:ないふくしゃきん
と、
- 二の腕の筋肉(上腕三頭筋:じょうわんさんとうきん)
のトレーニングです。
背中ガチガチを予防する方法
疲労のない筋肉・体を支える筋肉・柔軟性のある筋肉。この3つが揃っていれば痛みや不快感はありません。
最後は柔軟性を出すためのエクササイズです。
猫のように背骨に柔軟性をもたせる
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背中に負担が出ない座りかた、立ちかたを覚える
背中ではなくお腹で姿勢を安定させる
ガチガチ背中予防に効果的な体幹トレーニング
どこかで見たことあるかもしれません。
【注意】ガチガチ背中は内臓が原因の場合も
神経の流れが原因によって、内臓痛とよばれる現象があります。内臓の痛みを背中の痛みと錯覚してしまうこと。
四六時中、どんな姿勢になっても背中がガチガチな感じがして痛む場合、内臓の可能性もあります。
健康診断をここ最近受けてないなら受診しましょう。
まとめ
背中がガチガチになる原因は、
- 体幹や足腰の筋肉が弱い、硬い
- 姿勢が悪い
- 長時間の同じ姿勢
- ストレスからくる緊張
- 運動不足
肩甲骨はがしや、マッサージはそのときだけは楽になります。根本的には体幹の調整と筋肉トレーニングが必要です。
トレーニングというと大事そうですが、まずはやれることからやってみてください。
- 大腰筋のセルフケア
- 肋骨の調整
- 胸鎖乳突筋の緊張除去
- わきの下からわき腹のトレーニング
- 猫のように背骨に柔軟性をもたせる
- 体幹トレーニング
どれをやっても、ガチガチ背中に有効です。