年齢 40代
性別 (男)
職業 能楽師
最初はどのような症状がありましたか?
肩こり腰痛、全身の疲れ
上記の症状はどのように良くなってきましたか?
治療後には体が楽になりました。
能楽師で40代男性の患者さん。
能楽など古典芸能をされている方は、体幹の使い方が上手で腰痛や肩こりとは無縁と思っていました。しかし、お体を拝見するとアスリートと同じように体を酷使しているのがわかりました。
能楽師の腰痛肩こり全身疲れを鍼灸治療的に診断
脈:沈、弦、右尺(ー)
舌:紅、白黄苔
能楽師の腰痛肩こり全身疲れを整体治療的に診断
右前腕部筋緊張(++)
左下腿前面筋緊張(++)
右側屈右ねじれが強い
能楽師の腰痛肩こり全身疲れを整体鍼灸で治療
1回目
大椎、右陽陵泉、右外関、右太谿
右手三里にパイオネックス(置き鍼)
2回目2週間後に来院
腰痛や肩こり、全身疲労は落ち着いた。
右腕の痛みはまだある。右手首が痛い。
左足はしばらくよかったが、少し痛みが出てきた。前よりはずっといい。
脈:沈
舌:紅、薄白苔
右ねじれや傾きは同じ。右広背筋の緊張(+)
大椎、右陽陵泉
右手関節アジャスト、腰・骨盤の調整
右神門、郄門にパイオネックス(置き鍼)
3回目3週間後来院
右前腕背側は、張り感。
左足若干疲れあり、グラつき感あり。腰痛はOK
脈:滑(玉が転がるように勢いのある脈)
大椎、右陽陵泉、左陰陵泉、左絶骨、左足臨泣
右前腕部分に散鍼(鍼を刺さずにチクチクするだけ)
能楽師の腰痛肩こり全身疲れについて
お仕事の関係で、間隔がのびのびですが、初回で肩こり腰痛などはかなり落ち着いており、来院されたときは、腕や足などのマイナートラブルに対応していきました。
能楽師という職業柄、体幹の筋肉は発達しておりアスリートと同じくらいでした。
シン・ゴジラ」歩行で腰痛撃退 狂言の「すり足」 広範囲の筋肉鍛錬が可能
という記事があるように、狂言をはじめ古典芸能の所作はトレーニングや腰痛対策になります。
この記事をはじめ、多くの雑誌やネットの記事に言えますが、「鍛えたらケアをする」この考えが抜け落ちてます。
トレーニング=筋肉への負荷=疲労
トレーニングをして、ストレッチなどのケアをしないでいると、逆に体を酷使して腰痛や肩の痛みにつながります。
実際、スクワットを寝る前にしてケアもせず寝てしまい朝起きた時に腰が固まり、動けないという男性の方もいました。
そこで、今回の能楽師の方にもセルフケアをお伝えして、腰痛や肩こりの治療間隔がのびのびでも、何とか耐えうるコンディションを作るお手伝いができたと思います。
現在も、定期的に体のメンテンスをおこなっています。