肩にコリコリしたシコリがありませんか?
このコリコリは、首や肩の筋肉がずっと緊張した結果、血液循環が悪くなって(うっ血)、筋肉の中に老廃物が溜まった状態。
コリコリを調べると、患部から電気が発生していて、神経が異常に興奮しています。異常に興奮した神経部分の周りの筋肉がコリコリの原因です。
今回は、このコリコリの正体と、原因の解消方法をお伝えします。
コリコリは専門用語で「トリガーポイント(痛みの引き金)」といいます
トリガーポイント(TP)とは、トリガー=引き金。ポイント=コリコリ。痛みを引き出すコリコリポイントという意味になります。
コリコリ部分を触ると『おー、効く効く』という所があり『痛気持ちいい』という感覚がします。実はそれが『トリガーポイント』です。
痛い部分以外も触ってみると、たとえば、肩が痛む人のトリガーポイントが腕の付け根にあることも多くあります。
トリガーポイントの大きさ
大きさがパチンコ玉から、ウズラの卵くらいのコリコリを探す。直圧ではなく、触りにくい骨裏にあるときも。、ななめなどからも直圧してみてください。
トリガーポイントの活用法
「ペインクリニック(麻酔科)」をご存知ですか? 痛みに関する診療をおこなっており、ペインクリニックでは、トリガーポイントに注射をうつ「トリガーポイントブロック」という治療法もおこないます。鍼灸治療でいうツボもほぼ同じ意味で考えられています。
自分でトリガーポイントを見つけてできるコリコリ解消法
テニスボールなどを使い、30秒以上の適度な圧を、トリガーポイントに加えてやることです。ここで言う「適度な圧」とは、感覚的に「痛気持ちイイ!!」というものです。
肩のコリコリの場合、仰向けになり痛気持ちいい場所にテニスボールをあてがいます。そして、ボールを上下に動かしてトリガーポイントを刺激します。
トリガーポイントの刺激をしていると、「ズーン」と響くような感じの所があります。その場所がトリガーポイントになっているので、その場所で痛気持ちいい圧で、20~30秒間動きを止めてやさしく押し続けます。
コリコリ解消方法のポイント
刺激する時間は長くても一箇所30秒以内にする。
一箇所やり終わったら、ちょっとずらしてマッサージする場所を見つけて、また刺激します。
強い力でおこなうと筋肉は逆に緊張するので注意してください。町中にある整体院や整骨院で、強もみをしているお店の施術は、筋肉を緊張させて質を悪くします。
肩回し運動をプラスして肩のコリコリを解消する
1.立ってでも、座ってもどちらでもOK。両ひじを肩の高さに上げ、さらにできるレベルでひじを上げ、肩甲骨を上げる。手は鎖骨のあたりにおきます。
2.両ひじは下げないようにキープ。ゆっくり5秒かけてひじを後ろに引く。肩甲骨を背骨に近づける“肩甲骨をはがす”意識でおこなう。
3.背骨に肩甲骨を寄せたまま、ひじをおろして力を抜く。5回を1セット。仕事の合間や家事の合間におこないましょう。